去る、24日

2005年3月24日
ってことで、丸4年住んだ部屋と街から引越し。

午前中から昼過ぎにかけて荷物を部屋から運び出し、退室点検をするころには空っぽ。

切なかった。

点検も無事に終わりついに部屋を後にする時が来た。

さて、実家まで帰るのだがバイクを運んでもらうような距離でもないので乗って帰ることにする。

いつも通りなれてた道を通り、1号線に出る。

信号待ち、ボーっと駅前風景を眺める。右折の矢印が出てついにホームからお別れ。

1号線を真っ直ぐ進み、見慣れた景色が消えるといよいよ実感が湧く。

雲行きが怪しい。鈴鹿峠に入ると雨が当たる。果敢に攻めてやろうと思っていたのに、小心者の俺は濡れた路面に怯え安全運転。

亀山に入り、関ICへ向かう。自動車道は使わずに下道を選んだ。

津に入り23号線に乗りそのままひた走る。

3時間のドライブを経て到着。

夜は久しぶりに友達と会った。



さて、これを書いてる現在、25日。会社から寄こされる引越しが来るのは29日。本社へ向かうのが31日。

荷物をまとめたりしていると時間がないぞ。のんびりできない。

というか、やっぱり地元は落ち着かない。なーんかね、いろんな意味で狭さを感じる。

面白く無ぇ。

早くここから抜け出したい。

あぁ、退屈。

いや、すべき事はたくさんあるんだけど。そんな雰囲気。



不思議な事に、いつも帰省した時のように、数日したらまたあの場所へ戻るような感覚でいる。もう戻ることはないのに。この先行けるかどうかも分からないのに。

街の風景が蘇る。光景、音、匂い。空気が、感覚が染み付いているんだ。

16年ほど住んだ地元よりも4年住んだ街の方が想いいれが強い。

4年前、初めて訪れた時は正直、「この先の生活張り合い無さそう」なんて思った。

けど、それは最初だけだった。1人暮らしという甘い響きも手伝って毎日が楽しかった。

引越し当初は周りに知り合いは居なく、全く知らない人だらけだった。

今では出掛ければ誰かしらに会ったり目撃されていたりする。

多くの人に出会った。

4年間ほとんど同じ授業を取ってた奴。

実は隣の高校だった奴。

実は同じ高校の後輩だった奴。

1人暮らし同士夜通し遊びきった奴ら。

約3年間共にバイトをした人たち。

バイト後一緒にご飯を食べに行った人たち。

暇な時は飲みに出かけたり、バスケをしたりした人。

話し明かした人。

好きになった人。

好きになってくれた人。

他にも沢山。

みんな愛してます。LOVE!

学校に行けば、バイトに行けば、家に行けば、電話すれば簡単に会えた。それが当たり前だった。けど今は違う。


バイクに乗って「そろそろ出るか」と思った時、立て続けにメールが着た。

「引越すの?寂しい」「本当お世話になりました」「また来てや」「また遊ぼう」とかとか。

余計、後ろ髪も引かれたが、嬉しかったね。かなり。

だからみんな大好き。

学校を卒業してから1週間。まだあんまり実感が湧かない。けど、卒業した。

引っ越してから1日。これもまた実感が湧かない。けど、引っ越した。


俺は学校からもあの街からも旅立ったんだ。

去年、就活の時期「ここに住んで、成長したし、させてくれた。だからこの街に御社を通して恩返しがしたい」と取って付けた様なセリフをうそ臭ぇなぁと思いながらも乱用していた。

でも今は本当にそう感じる。恩返しができるほど俺は大きくないが、この4年間あそこに住んで良くも悪くも成長したんじゃないかって思える。

いろいろあったけど、楽しい学生生活だった。

これからも楽しくなるための布石。

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