dive!

2005年3月24日
綺麗な別れの挨拶ってどういうものなんだろう。

やっぱり、最後だと思うと、会って「バイバイ」と言うことでスッキリするんじゃないか。そう思ってた。



21時頃に会おうと約束してた。

最後のバイトが終わって携帯を見ると不在とメール。かけなおす。「やっぱり0時に」そういうことだった。いつになく元気な声だった。

一旦、家に帰ることにする。帰り道、じ○吉でラーメンを食べ、「ここも最後か」などと考えながら家に帰った。

23日も終わりに近づき、家を出る。二人会うときは雨の日が多く、今日も雨かと思ってたが、上手い具合に雨も上がり気持ちよく会えそうだった。

久しぶりに家まで行き、「着いたよ」と電話をかける。寝起きの声。何を喋ってるのかも聞き取れない。

玄関から出てきても寝起きと言うかダルそうな感じ。話しかける隙がないというか、話し掛けづらい。かといって何か喋ってくれるわけでもない。流石に頭にきた。何で俺来たの?そう思った。

何となく二人とも立ちながら噛み合わない会話ともいえない会話をして帰ることした。バイクに跨りエンジンをかけようとすると、「私はまたきっと会えると思ってる」と言った。

それは本心?

だとしたら甘い。だったら俺はここにはいないよ。会えるなら来てないよ。

そんなわけで思ってたよりもあっさりと去ることにした。

結構ショックだった。ムカつくとかそんなのじゃなくてただ凹んだ。

帰る途中、M子とメールをしていたのだが声が聞きたくなり高架下に停めて電話をした。

よく考えたら久しぶりに声を聞いた。

「あっという間だったね」と懐かしみ、引越しから勤務地、配属など仕事の話に流れる。「キツイし不安なんだよねー」とかいろいろ弱音を吐いていたら、「実際やってみな分からんよね。意外と面白かったりするかもしれんよ」と言われハッとした。今まで俺はそう思ってやってきたはずだ。いつの間にかそんなこと忘れて不安な面を掘り下げていたのだ。研修の話でも「そんなにみっちり教え込んでくれるんやし恵まれてるよ」とも言われた。そんなこと考えたことも無かった。さっきから当たり障りの無いこと言ってるだけかも知れんけど。みたいなこと言ってたが、それで相当励まされたのは事実。


人に頑張れって言われるのは好きじゃない。っていう人結構いると思う。そんなこと言ってるCMも流れてる。

けど、俺は好き。今日、M子から「頑張ろうよ」「頑張ってね」「頑張れ」。そう言ってもらった。すごく力が湧いた。とにかく言い方がステキなのだ。さっきまで会ってた人も「頑張ってな」と言ってくれた。けど残念ながら全く響かなかった。言霊と言うが、本当そういうのってすごく伝わる。

何だろう、会った人も春から社会人。俺も、頑張ろう。みたいなこと言ったが、今、就職先で実習として働いてるそいつは「もう十分頑張ってるよ」みたいな反応。俺が言えた立場ではないがコイツはいつも自分のことで精一杯なのだ。言動ですごく伝わる。読める。

嫌なこと考えるのはそのくらいにしておこう。

とにかく、M子は良く出来た子だということがハッキリして良かった。

人の気持ちを理解する。簡単なことではない。けど、理解しようと努力することは出来る。十人十色。いろんな考え方がある。世界観を広げてみたいのだ。

思い出させてくれた。

不安ではない。「寂しいんやろ?」ドキッとした。心を読み取られたみたいで。

学生生活もこの街での生活も終わるからすごく寂しい。

でもこの電話は相当効いた。

いよいよ春めく3月の終わり。期待感が勝る。



会わなくてもこんなに心温まり、気持ちよく別れの挨拶ができるなんて思ってもみなかった。

「またね」。当たり前のようにお互いそう言って電話を切った。

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