安西先生の名ゼリフである。
(SLAM DUNK何巻か忘れたけど参照)

このくらいの時期になると高校3年の夏を思い出す。

確か今より後、7月くらいだった気がするが。

高校総体県予選を思い出すんである。

高校の時、バスケ部の奴らと仲が良かった。
昼休みにはよく体育館で飯を食い、バスケをしたもんだ。
そんで調子に乗ってよくジュースを賭けてフリースローをしたもんだ。
言うまでもなくバスケ部の奴らには勝てなかった。

準々までの試合は近所の学校で行われてて
夏ってことで3年にとっては最後の大会だ。

その時俺らは、バスケ部もバスケ部じゃない奴もバスケにハマっていた。そしてバスケ部の意気込みも結構凄かった。

ってことで同じクラスのYが
「最後やしまぁ見に来てくれ」と誘ってくれた。
「勝ったら次の試合は学校終わったくらいにやるし」
ってことで友達3人で見に行くことにした。

んで当日。
授業中に着信があった。
伝言を聞くと、
「勝ったぞ!次の試合、夕方くらいにやるし」
と入ってた。
学校終わってから3人でチャリをこいで近所の学校へ行く。
近所といっても距離にしたら結構あるけど
とりあえず近所の学校へ行った。

着くと体育館の外でバスケ部顧問かつ英語担当かつ生指(生活指導)
のO田がタバコを吸っていた。
何かデカめの缶詰というか缶を従えてタバコを吸っていた。
どーでもいいことだがなぜか鮮明に覚えている。

そろそろ試合前のウォームアップが始まるってことで中に入る。
てっきり体育館の二階部分にあたる、
なんつーか、上部を縁取ってるとこ。
上手く言えねーけど。
で見ると思ってたが、Yたちが「下でええで」
と言ってくれたのでコートサイドで見れることになった。

試合前のウォームアップが始まる。
俺はこの独特の雰囲気が好きだ。
緊張感が伝わってくる感じ。
そんであの
「シュッ、シュッ、シュッシュッ」って掛け声。
あと個人的に好きなのが
「プレッシャー、プレッシャプレッシャ」ての大好き。

よくトイレで後ろに張り付いて
「プレッシャー」とかやりあってたの思い出した。
しょーもねぇー。

試合が始まる。

リードされる。
ファウルを貰うが2年生、緊張してるのか何回か外す。
しかしだんだん普段の調子を取り戻し逆転、そして差をつける。

しかし、前半も残り僅か。確か。確か前半だった。
俺より身長の低いOが俺より身長の高い相手のシュートをブロック
した際、結構ありえない着地をした。
足は上がっていて、胴体の方が下にある感じで落ちた。

前半終了間際に追いつかれた。確か。

後半、キャプテンでありプレーでも精神的にもチームの支柱O
は足か腰を痛めてベンチに。

後半はまさに一進一退の攻防って感じだった。
しかし、ポイントガードのOを欠いてではキツかったのか、
噛み合わない場面がちらほら。
後半も残り時間僅かとなると、
どちらの選手もまさに最後の力を振り絞るって感じで
すごい緊張感が漂う。

しかしシーソーゲームだった試合も
相手のカウンターが決まりだし、
残り数十秒か数秒で6点差をつけられてしまう。

ここでYが起死回生ともいえるスリーポイントを決める。
こいつは普段から本当にスリーポイントが上手くて、
もちろんフォームもキレイで、
俺たちも見よう見まねで練習していた。
全く駄目だったけど。
で三点差。

しかしまたカウンターをくらいこの時点で
俺らの学校のバスケ部3年の夏は終わった。

試合後、体育館外で、3人打ちひしがれていると、
「負けてもーた」とか何とか言って声をかけてきたと思う。

あまり言葉を交わすことができなかった。
なんとなく笑ってはいるが、
相当悔しいに違いない。
見れば嫌でもわかるほどに伝わってきた。

「お疲れ」とだけ返したような気がする。

帰り際、チラっとみると、特にレギュラーだった奴らが
泣いているのが未だに印象的だ。
普段は本当バカなことばっかりやっている仲で、
本当にしょーもないことばっかりしてるけど、
それ見て感動したっつーか、
なんていうか、心に響くもんがあった。

あれから4年が経つ。
スリーポイントが得意なYは公務員試験を受けるらしい。
「浪人覚悟やけどな」
とか言っていたがそれでもやっぱり頑張ってほしい。

いつか笑顔で会える日がくるだろう。

今日は結構蒸し暑い。
あの時も確か蒸し暑かったなぁと昔を思い出したのである。

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